鈴木 絢子
歯学博士
日本小児歯科学会認定
小児歯科専門医
小児歯科専門医として、新潟市に“こどものための歯医者さん”を作ることが私の夢でした。
こどものための待合室、こどものための診療室、赤ちゃんも寝転がれるお部屋…そして、設備だけでなく、こどもたちに「歯医者さんって楽しいね」と思ってもらうことが、私の一番の生き甲斐であり、生涯の目標です。
また、私自身1児の母でもあり、保護者目線の“こんな設備があったらいいな”を考えながら医院を作りました。
こどもにも家族にも寄り添った治療でみんなを笑顔にする、そんな歯科医院を目指していきます。
●経歴
・日本歯科大学新潟生命歯学部卒業
・新潟大学医歯学総合病院 小児・障がい者歯科 勤務
・新潟大学医歯学総合研究科 小児歯科学分野 博士課程 修了
・同大学の生体組織再生工学分野にて再生医療に関する研究を行い、論文執筆、特許申請、受賞などの経験あり
●資格
・日本小児歯科学会認定 小児歯科専門医
・日本障害者歯科学会認定 障害者歯科認定医
開院の目的とビジョン
●小児・障害者に特化した質の高い歯科医療を地域に提供したい
●不安を取り除き楽しい気持ちにさせる「また行きたくなる歯医者さん」の実現
●1人1人に合った治療法を一緒に考え、保護者と子どもの悩みを解決する
開院に至った思い
私が勤務していた大学病院の小児歯科では「最後の砦」として、ボロボロになった歯や口腔内の治療、全身麻酔で歯科治療せざる負えない子どもたちなど、進行した虫歯治療を行うことが多くありました。
その原因は「歯医者が怖くて歯科治療ができなかった」「障害があり歯科医院に通院できない」という理由がほとんどでした。さらに、大学病院の外来診療は夕方や土曜日が休診のため、保護者の仕事や遠方などの理由により受診ができない場合も多く、大学病院で治療を受けたくても受けられない子どもが多くいるのが現状です。
大学病院で培った技術を、身近な地域で、通院しやすい診療時間に提供し「全ての子どもたちが取り残されない歯科治療」さらには「また来たくなるような楽しい歯医者さん」を作りたいと強く思い、開院に至りました。
小児歯科の社会的背景
近年、保育園・幼稚園・小学校歯科検診などでも虫歯のない子どもが増えてきているものの、虫歯がある子どもについては、治療勧告しても回収率は50%に満たない状況で、ほとんど虫歯のない子どもと虫歯をたくさん持っている子どもの二極化の傾向がみられます。(引用元:小児歯科学会HP「これからの小児歯科医療のあり方について」)
小児期は人間の成長・発達、発育期に乳歯から永久歯への交換というダイナミックな変化があり、口腔も成長・発達します。口呼吸や指しゃぶりなどの要因により口腔機能の低下している子どもが増加しているため、正常な口腔機能の発達は重要な課題です。
全国各地に子ども医療センターや障害児発達センターが設置されていますが、常勤歯科医師が少なく、障がい児や全身疾患の子どもに対する高度な歯科治療は十分に実施できていないのが現状です。
歯科医院・病院の課題
●子供を不安にさせる雰囲気がある
旧来の殺風景な歯科医院・病院では、子どもたちはその独特な雰囲気から不安や恐怖を感じてしまいます。その結果、【子どもの心が開かない→話を聞いてくれない→治療ができない→歯科医院に行きたくない→不健康な口腔内になる】といった負の連鎖が生じます。
●大学病院で感じた課題
希望の日時で予約できない/新規患者予約が最大半年待ち/高速道路や駅から遠い/無機質な待合室と診療室/待ち時間・会計時間が長い/入口から小児歯科診療室の間に拒否反応(嫌がる・泣く)がある/大人の患者が多く子どもや保護者の居心地が悪い/子どもの遊び場がなく楽しめない
問題解決のために考えたこと
●「怖い」を「楽しい」に変える
もともと子どもは歯医者嫌いな子が多く、歯科医院は敬遠されがちな場所ですが、歯科の楽しさを子どもに伝えることで「楽しくてまた来たくなる歯医者さん」が実現できるのではないかと考えました。
●「待つことが苦手」な子どもたちのために「待たない待合室」をつくる
子どもたちの中には待つことが苦手で通えない子どもがいます。従来の「長椅子が横に並び同じ方向を向いた待合室」ではなく、待合室そのものを「フリーレイアウトの自由な遊び場」にする事で“待つ”という気持ちを無くせるのではないかと考えました。親子が好きな場所で絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、宿題をしたり。フリーレイアウトなので、親子の距離が自由に保てるため保護者も心配することなく見守ることができます。このような待合室をつくれば、親と子の双方がリラックスして楽しく過ごせる医院になると確信しました。
●デザイナーと一緒に小児歯科医院をつくる新しい試み
小児・障がい者のための新しい歯科医院をつくり周知していくには、デザイナーと一緒につくっていく新しい試みが必要でした。そのため、地元新潟で活躍するイナムラシンヤ氏に依頼し、ロゴマーク、看板、建物の内外装や間取り、内覧会チラシ、ホームページまで、多岐に渡って院長の意志や目的を理解してもらいながら、その思いを具現化していきました。子どもや障がい者は視覚からの情報に敏感で、「ここはどんな場所なのか」「ここの人はどんな人なのか」を色や形から察知して、自分の心を開いたり閉ざしたりします。ただ可愛いだけではない、まごころが伝わるビジュアルメッセージを目指しました。
ロゴマークに込めたこと
かわいい鳥さんのロゴマークには、「最初はちょっとこわいけど、ほんの少しの勇気を出して新たな世界へ飛び立とう!」というメッセージを込めました。